海から目視できると思っていたが、思ったより木が育っていてドームの姿は見えなかった。生い茂った木のような草をかき分け、案内人の後を付いて行くと、突然目の前にそれは現れた。 「スゴイ!」が第一印象!。
7.5mとは思えない見上げる高さだった。
シーリングが気になったが、コンクリートの継ぎ目からは植物も生えていたし、地上から生えたツルの植物がコンクリートを這い上がっていたが、その葉色が蛍光を帯びているような感じの黄緑だったのが印象的だった。
登りの傾斜も思いの他きつい!。
直径110m高さ7.5mの巨大なコンクリートドーム。その全体を撮ろうとして周囲を歩く。ルニット島の一番幅のある所に造られているが、ほとんど引く(離れる)事ができず、すぐ後ろは珊瑚礁の海で、ドームは島の幅一杯だ。
持ってきたデジカメと広角ズームレンズ(15-30mm)では到底収まらない。ズーム比を変えて分割撮影する。これらは、つなぎ合わせてパノラマにする。
空と海とが視野のほとんどを占める大自然の中で、ドームの縁から見ると巨大なコンクリートドームが視野のほとんどを占める。そしてそれは、強い風によって移動する雲が太陽の光を変化させて、コンクリート地肌は白に近くなったり、濃いグレイになったり、頻繁にその表情を変える。
大自然の中の人工構造物!!異質で異様な光景だ。しかし核のゴミを集め固めた恐ろしい「ポイズン」を収めた物であるにもかかわらず、何か得体の知れない美しさもある。
不思議な光景・空間である。
1 件のコメント:
貴重なレポート見させていただきました。
runit domeという謎の単語を調べている際、認知度でも調べてみようかと試しに日本語で検索してみたら驚いたことにこのページを発見しました。文章でそれなりに詳しく説明している記事は世界にはいくつかありますが、こういう体験と現在の写真が載っているものは希少です。やはり写真があると実態がよく想像できます。本当にありがとうございました。
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